空へのぼる煙
2008年 06月 16日
土曜日から都内へ行って、お通夜、告別式とも出て名残を惜しんで来た
さっき帰って来た
お正月に何泊も泊めて貰って、「わたしはね・・」と全く違う業界の話をして頂いたり、「コーヒーがお好きなんでしょう?」といつもはないコーヒーをわざわざ用意して頂いた時から もう半年も経ってしまったなんて
手術をしてから随分やせられたけど ずっと病気と闘って来られてたし
事あるごとに、声を掛けて頂いてた
火葬場で、その人がお骨になるまで、別室で「お茶」などしてた時、ぼくは思い出してた事がある
小さな頃、自分のおじいちゃんが同じように火葬場で焼かれてた時、ぼくは確か、外でかすかに立ち上る煙を見ていた(或いは探してた)はずだ
そして誰かにこう言われてた
『おじいちゃんが見えたら、手を振るんだぞ?・・・』
あの時ぼくは、部屋の中なんかで、「お茶」して時間つぶしなんかしてなかった
大人になった今、今の時代
外で煙を見て来る、なんて言えるはずもないし、大体煙なんか出てないかも知れない
とてもお世話になった方が亡くなった事に加えて
とてもとても親しい人が泣き崩れているのを見るのも、辛かった
外で煙、探そう?
そんな事を言いたくて仕方のなかったぼくは
小さな頃、結局「おじいちゃんが見えたかどうか」はすっかり忘れて思い出せずにいるんだ