彼女の部屋
2007年 07月 14日
そこは紛れもない、笑顔で元気なコの部屋だった ドアを開けた時の複雑な顔
『・・もう、・・疲れちゃった』ていうこのコは、いったいどれだけぶりだったろう
今朝彼女に会った時、彼女は言った 昨晩は26:00に起きちゃってからもう寝れず、ずっと起きてようと思って今になってます、と でも以前の彼女じゃない(それは確か)
今頃はもうすっかり寝てるだろう
最近、彼女は本当に頑張って仕事をしていた 傍目にも頑張り過ぎでエネルギーが尽きるんじゃないかと心配になるくらい
前の日も23:00に帰宅して《絶対お風呂には入ろうと思ってたのに》そのまま倒れて、そして翌朝、ぼくにTELをくれた 『もしもし〜.....』消え入りそうな声、懐かしいとさえ思ってしまったぼくは酷い
なんにも要らない、と彼女は言い、なんにも持たずにぼくは1時間後に事業所から外勤に出かけるrouteへ
1時間半くらいだったろう 懐かしい彼女の部屋、懐かしい寝ぼけまなこの笑顔のコ...
皆の期待に答えようとして、数カ月前よりますます外せないコ、として皆に愛されていく彼女 頑張り過ぎて線が切れちゃった一瞬が、今だったんだろう
雨が降ったり止んだりの僅かに蒸すくらいの部屋で、ぐったり寝ている彼女のアタマを撫でながら、ぼくはぼんやり考えた
『未来はない』 分かっているけど、もう引き返す路が分からない(探さない)
笑顔のコは自分でもどうして(ぼくを)呼んでしまったのか分からないみたいで、何度も何度も、「もう行く時間じゃないんですか...?」て言ってたし、ぼくも座ったままだったけど
あれから、もう2か月も経つんだ ぼくはがらんとした部屋をみて、確かに過ぎた時間をかみ締めていて、行く時間なんてどうでもよかったんだけど