深夜の電話
2013年 02月 17日
青く光って着信したのはぼく個人の携帯で、深夜2:20をちょっと過ぎてた
12月になってから、彼女は夜、電話もメールも全くかけたり送ったりしてこなくなった
昼間の電話も会社の携帯のほうだけで、きっと個人の携帯にはかけないと、自分でルールを決めたんだろう
『…もしもし?』
「あ、寝てた?・・・今まだこっちにいる。お腹も壊しちゃったし、実家帰っても余計疲れちゃうからさ・・・昼間寝過ぎちゃってもう寝れなくて・・・かけた」
『…なるほどね で、お腹は治ったの』
「治った」
・・・・・・
「眠くなってきた。寝るね。おやすみ」
彼女がぽつりと言い、ぼくがおやすみと答えるまでの1時間15分、電波障害?で2度通話が切れちゃっても、彼女は自分が圧倒的に売り上げを伸ばした事、ついこないだまで上司がそれを認めて、今年中に自分を昇進させると言ってたこと
それが直近の面接でいきなり「なし」になり、昇進は来年になると言われたことを、抑揚なく感情を殺したように淡々と話してた 誰かにわたしの悪口を吹き込まれたんですか? そう上司に訊こうかな 彼女にとっては上司だって、自分のことを大好きで、言いなりになるハズのただの男に過ぎない
昨日も今日も、ぼくは休日出勤だった。今日晩ご飯でも一緒に食べるだろうかと思ったけど、彼女はまた、電話もメールも反応がない
いま、何してるの
【写真はネットからの借り物です】