その人の言葉
2010年 02月 24日
『ぼくはあと2年半で定年になるんですが。思う所もありまして、この度退職する事を決めました・・』 ゆっくりとコトバを選ぶ独特の話し方
昨日から2日間、前の会社の専門員研修と、専門員会議。雪国上司じゃない、その人から携帯にかかってきた時は何かと思ったけど。 電話の向こうでその人はこう言った。『随分、苦労したんじゃないかと思うけど。あまり励ましてあげれなかったし、十分専門員としてのアドバイスもしてあげれなかったけど・・・もし体調が良かったら、会議でお会いしましょう』
2年半前、ぼくが前の会社で雪国へ異動になって、大雪の県内に専門員はたったの2人で、途方にくれた時 その人に本当に助けて貰ってた
何も恩返しをする機会もなく、今日その人をコトバを噛みしめて聞き入った
『コトバを選ぶんだ。専門員はコトバ使いである程度知識が分るっていうか、逆に「ちょっと知ってますよ」って見せる事も出来るから』 そうおっしゃる人だった
『この研修スタイルも色んな問題を抱えてるとは思いましたが、メンバーに恵まれて楽しくやらせてもらいましたし。これはこれで、良かったと思います・・』 その人はぼくの向かい
その人の後任は、いない つまり4月からその専門員席は、欠員になる
どうしていなくなったら困る人って、いなくなっちゃうんだろう
どうして、心に響くコトバを言ってくれる人って、いなくなる時まで気がつかないんだろう
会社の携帯しかもう持ってなかったけど、また自分の作らなくっちゃ…というその人に、ぼくは番号を、アドレスをどうか絶対に教えてくれませんか、と焦ってお願いする
気がつけばまた、そんな季節だったんですね