結末は始まったばかり

土曜日の昨日、Tさんと待ち合わせた。12:30に市役所最上階の展望室、ちょっと変ですけど?とうったメールにTさんは、わかりました!と明るい返信を送ってきた

『歩くのはちょっと遠いかな、て思ったから自転車借りてきたんですよ…』えへへ、と笑いながら言う彼女は、私服を来たら本当にまだ大学生だろというくらい若かった(23になったばかりだから当たり前のことだけど)

関係会社の彼女がいなくなってから、向かうこともなくなった「パンケーキが有名みたい」な例の喫茶店に2時半くらいにお昼ご飯もしあれだったら?と雪崩こんで、4時半前くらいまで話した
「外勤先、全部はできないなぁと思ってます」
「今度エリアで前任の××さん(=つまり関係会社の彼女のこと)とすごい仲良かったという人から、どうして××さんがあんなにエリアでモテてたのか?強かったのか?俺は知ってるから教えてあげるって、言われてて。2月に入ったら飲みに行くんです」
「4年間一人暮らしだったし自炊とかできますよ。カレシはいます」

関係会社の彼女にTさんのことでメールをしたら
ケンカになった メールでしただけだけど、イライラと彼女が文字を打ち込んでる雰囲気が伝わってきた。文面はいつも通りとても短く。短すぎるだろと言えるくらい

夜中にかかってくる電話の話しは、大半が『毎日もの凄い忙しい』『でも成長できるから楽しい』

そうきみがいうのはぼくもすごく嬉しい 前の会社で、どれだけきみが泣いて怒って、実力が違いすぎる先輩たちからねたみ嫌がらせを受けたのか知ってるから

でも、それをTさんにも味あわせることはないだろう? きみの後任席は、羨望と一緒に最悪の環境がもれなく附いてくるんだから

そんなこと言ったら彼女はもっと怒るだろうから、言えないけど

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# by blanche-bateau | 2014-02-03 00:00 | Comments(0)

バカは都合よく忘れる

「わたし、顔つきが変わったって言われるよ」 元関係会社の彼女は電話の向こうでそう言った

時間は午前3時に近かった。一体誰にそう言われてるのか? 今思えば気になるけど、電話の着歴をあとで見るとかかってきたのが午前1時50分過ぎ、ぼくはすっかり寝ていたし、それから1時間も半分寝ながら話してたから、そこまでは思いつかなかった(彼女は起きてたんだろう)

今の仕事楽しいよ、この前研修に行ったんだ、そんな前向きな話ばかりを選んでした彼女に、ぼくは結局、この前の揉めごとの結果報告じみた話しをした
「もういいけど」『あとはぼくの気が済むまで、こっち側で勝手にやる』「…あんな会社絶対つぶして」

明日、ディズニーランド行くから早く寝ないと、と彼女が言ったのには、辛うじて誰と行くんだ?と訊くことができた
「お兄ちゃんと。お兄ちゃんの子供と」

もしかしたら嘘かも知れないのに、ほっとしている自分はバカだ

いつかまた顔みたいな そんな事を言った自分に彼女が何て返答したか?
思考停止してた自分の記憶にないのは、きっと彼女が返事をしてくれなかったから、かも知れない
会いたくないよ、と言われたのを自分が忘れただけかも知れない

〈写真は尾島知佳。本文とは関係ありません〉

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# by blanche-bateau | 2014-01-26 02:15 | Comments(0)

タイムリープ

成人の日のあけた先週火曜日、Tさんが行方不明になった日から5日間、まるで時間が戻ったようだった。

前みたいに、関係会社だった彼女と毎晩夜中に電話で話して、水曜に無事だったTさんと外勤先に同行したら、夜からそこに新たな『火種(ひだね)』が燃え上がりを投げ込んでしまったから、そこに、Tさんまで巻き込んだ

火曜夜から、昨日の夜まで5日間。新たな火種は本当に偶然から生まれたし、直接の原因は関係会社だった彼女を妬んだ元同僚の誰かにある
でもそれを火災にしたのはこのぼくだ。彼女は泣いて怒って、諦めた。
Tさんは、自分がいきなり巻き込まれたこの修羅場を、どれだけ理解できただろう?そして、関係会社の上司がまた問題かも

『巻き込んでしまい、本当に申し訳なかったです。全国トップの彼女がこんな環境で仕事してたなんて、夢にも思ってなかったと思いますけれど… 大丈夫ですか?また、落ち着いたらこの件、お話したいと思っています』
そんな身勝手な伝言をぼくは金曜夜にTさんの留守電に吹き込んだ
これまで遅くなっても返ってきていたメールも、これには返ってこなかった

来週火曜、2度目の合同会議でTさんと会う。どうしよう。三月(みつき)前に時間が戻ったみたいだったけど もう、関係会社に彼女はいない

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# by blanche-bateau | 2014-01-19 18:00 | Comments(0)

上書き保存

『あ、寝てた?じゃいいや』「…あ、ああ、でも今起きたよ」『じゃあね』 電話は切れた
8日の深夜、関係会社だった彼女から電話がかかってきた

翌9日はぼくは泊出張だったから、夜彼女にメールをした。何度か行き来があってから、10日になったばかりの時簡に彼女からまた電話がかかってきた

年末まで、あれだけ自分がいたエリアがどうなったのか気にしてたというのに
年が明けてから全く気にならないというか、どうでも良くなった』そんなことを彼女は言った。
「電話、くれたのはどうしたの?」
『あけましておめでとうって言おうと思ったから』 冷たいのか優しいのか

翌朝、後任の新人Tさんと大きな喫茶店で待ち合せて、外勤先の攻略について1時間くらい話し合った
『××さん(彼女のこと)、わたしの同期の中でも有名人だったから。その後にわたしが持って、同期のみんなも売上げは下がるだろうと思って、ずっと成績見てるって言ってました』

Tさんはニコニコ顔でそう言ったけど、不安とプレッシャーは相当だったはず。売上げは維持されてるし、まだ増え続けている先すらある。これはもういなくなった彼女の名残りなのだろうけど

『Tさんのこと、手伝わないで』 彼女はそう言っていたけれど
もう、どうでもいいなら、手伝ってもいいよな

【写真は岡村真美子さん。本文とは関係ありません】

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# by blanche-bateau | 2014-01-11 12:00 | Comments(0)

Connect−コネクト− (2)

「本当は、辞めたくなかったんだと思うよ、って言ったら怒るだろう?」
『何でそんなこと言うんですか?辞めたかったから、辞めたんだし。何でわたしが辞めたくなかった、なんて思うんですか』
「成功してたから。トップだったじゃないか、誰よりも?』
『…成功なんてしてないし…辞めてよかったです』

また昨日の夜、関係会社の彼女がメールをくれて、それから少しのあいだ話もした

彼女の残した足跡というか影というかは、このエリアからは簡単には消えないのに、なおぼくが彼女の後任の「Tさん」にどう接するか?、彼女はどうしても、譲らない
『…もし言う通りにしてくれないんなら、わたしもう、連絡しないから…』
一緒にいた頃の可愛い不機嫌さ、ちっとも変わってない

なつかしい?プー、という内線の呼出しは彼女の母親からの『おふろ入りなさい』という催促だし
それに「うん!もうすぐ入るからー!」「わかってるー!今電話してるんだってー!」と大きな声で返事をしながら、それでもまだ不機嫌を隠しもしないで、一生懸命話す彼女も前のまま

それがもう可愛くて、会いたくて

寝る前にふわふわした声で自分が無茶なことを言ったのを、きみは憶えているんだろうか?

どんなに我が儘で自分勝手なことを言ってると思っても、きみにはまだ、ぼくは『わかったから』としか言えない
今ぼくは、雪国に研修に来ている

★写真は『赤と黒』。本文とは関係ありません

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# by blanche-bateau | 2013-12-19 00:00 | Comments(0)

Connect−コネクト−

クラリスの曲じゃなくて

いつもいて、10月でいなくなった関係会社の彼女が、いまも週2回くらい電話をくれる
実際くれるとは思ってなかったから、地味に嬉しい

だいたい、夜23時前後〜夜中2時くらいまでの間にかかってくる
『今日、飲み会だった。すごい楽しかった』夜中2時くらいだと、だいたいこう言うし
『もう寝る。今日ね…』23時くらいの電話だと、だいたいこう言い出す

さっき、22:30くらいにかかってきた
『もう寝るんだけど』「…はやいな」『昨日飲み会で1時頃帰ってきて、今朝7時頃うち出たから眠い』「いつも7時頃でるの?」『いつもは、もう少し遅いんだけど』「大変だな」『仕事、すごい楽しいよ…』

飲み会多いけど、モテるだろう? そう言ったら、じゃあね、と電話は切られた いつまできみと、話せるんだろうか

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# by blanche-bateau | 2013-12-06 01:30 | Comments(0)