ようやっと、会えた時
2007年 10月 22日
ぼくは、ぼくの通夜で本当に久しぶりに彼女と会った
彼女は、昔みたいに涙をぽろぽろ零しながら、黙ってた
葬儀が始まって、最後にお別れを、と誰かが言ってくれて
誰か数人が、ぼくの顔を見に来てくれてたようだった
彼女は、ずっと遠くで涙をぽろぽろ零してたみたいで
小さく何か、呟いてくれたみたいに見えたけど
ぼくにはもう聞こえなかった
彼女が少しだけ前に、ある不幸な事で買った、と言ってたバッグ
あの時ぼくは、女の人はポッケがないから大変だねなんてメールをうった
その弔事用のバックを、見れてよかったと思おう
叶うなら
最後にもっと彼女のかわいらしい顔をもっと近くでみたかったな
前より何倍も、夢をみるようになった
時々、携帯が鳴ったりメールが来たような気がする
でも、それは気がするだけ
もう外は、いるだけで手が冷たくなる寒さで
あと少しで雪が降るんだろう