深夜の電話 (再々度)

『今日、無性にそこが懐かしくなって、東京出たくなった』
ほぼ毎日かかってくるようになった電話の向こう側で、元関係会社の彼女はそう言った

『ちょっと待ってね』『ちょっと待ってね』何度もそう言いながらごそごそと音がしてるのは、布団にもぐり込んで寝ながら喋ろうと思って準備してたんだろう

『だって東京って人多いし、やっぱり大変だったけど楽しかったから、そこは』
25日が最終出社日だったから、と彼女はここを離れて丸1年が経ったことを分っていた

付き合い出して半月で毎週末は全部会って泊ってたから半同棲みたいだった、と彼女が言ってたカレシの男は、19日にたったの2ヶ月で彼女に切られた。何度も『信じられない』と言っていて、きっと納得するまで時間がかかると思うんだ、と彼女が言う

また来週の日、月に彼氏候補の3人を面接してくると言っていた。容姿端麗な女の子の性格は、東京へ行っても全く変わらない

40分後、彼女が言う『眠くなった。切る。おやすみ』「おやすみ、また」

本当に彼女はこの街にまた来るのかな 来て欲しい また会いたい

〈写真は北川加奈さん。本文とは関係ありません〉
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by blanche-bateau | 2014-10-30 02:24 | Comments(0)