彼女の気まぐれ
2012年 08月 17日
なんて返事をうとうかな…と携帯を眺めてると、彼女から電話がかかってきた
5分ちょっとで、「下いっておフロ入らなくちゃならないから、もう切るね?」 唐突に彼女はそう言って、あっさりと電話を切った
実家にいるよということか?
関係会社の彼女とは、13日の月曜日に彼女がくれた『いま××に向ってる電車の中。ずっと前もこれに乗った』という主旨のメールにぼくが返信したのを最後にして、連絡は途絶えてた
文面が『大学の仲間の合宿か、会社の同期の合宿で、××に向ってる』みたいな感じにとれたうえ、彼女は夏休みだったから、電話はでにくいか?とぼくはメールを何度かうったけど、返信は何もなく
『携帯の電波は入ってた?』
「うん入ってた。でも殆ど見なかった」
『返信、する気なかった?』
「何回か、うとうと思ったんだけど。開いて見てるうちに辞めた。あ、誰にも何にも返信してないの。××にいた間、へへへ…」
はいはい。わかった。もういいよ、声が聞けたから、ぼくは本当に安心した。元気ならそれでいいんだ
先月きみは、ぼくが会社のイベントで0時半頃まで連絡がつかなかった時、メールと電話を30分おきにしてきたことがあっただろう?「本当に心配したんだから。どこかで倒れてるんじゃないかって…」 そう言ってぼくに怒ったけど、もう憶えてないだろうな
電話が切れたあと、ぼくは心の中だけで呟いた。 きみだって人に心配させてるんだぞ? 気まぐれは、もうだいぶ慣れたけどね